木村病院(kimura hospital)

木村病院は、岡山県備前市にて地域医療を担い、暮らしの健康づくりを推進しています。

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TEL:0869-64-2277

お知らせ

2011年2月10日

アルツハイマー型認知症の治療が今年進化します。

アルツハイマー病になると、脳内のアセチルコリンという物質が不足し、神経間の伝達が悪くなっていきます。その結果、記憶や判断力などの障害が起こり、社会生活に支障が起こります。
 単なる物忘れは、自然な老化現象によって誰にでもおこり、ヒントを与えてあげれば思い出すことができます。しかし、ヒントを与えても思い出せないのが認知症による物忘れです。
 認知症の症状として、『つい先ほどの出来事を忘れる』『近所で道に迷う』『物の使い方がわからなくなる』『言葉が出ない』『目的にあった買い物ができない』『物を盗られたと思い込む』『周囲への関心が低くなる』『好みが変わる』など、しばしば認めます。 
 このような場合、脳内のアセチルコリンを増やす内服治療を早めに開始することで、認知症の悪化を抑制できることがあります。長い間、国内で承認されている認知症治療薬は1種類のみでしたが、今年3月下旬頃、全く新しい認知症治療薬も併用できるようになる見込みです。
 症状がある方は、軽いうちに内服治療開始をお勧め致します。また、現在治療中で改善の乏しい方も、ぜひ当院へお気軽にお問い合わせ下さい。