2011年1月30日
自覚症状のない狭心症、まえぶれのない心筋梗塞
心臓に栄養を送っている冠動脈という血管に、詰まりかかった部分がありながら、明らかな胸痛発作を起こさないで、心臓に血液不足を来たす方が多くいらっしゃいます。 こうした自覚症状のない狭心症は、無症候性心筋虚血と言われ、まえぶれなく心筋梗塞に至る為、最近、注目されています。狭心痛を自覚する痛覚には、個人差があり、年齢が増すにつれ感じにくくなることも関係しています。
自覚症状が乏しい為、症状改善のみの治療にとどまったり、対応の遅れから突然死の原因となるなど、長期予後に大きく影響を及ぼします。
狭心症や心筋梗塞は、自覚症状改善のみの治療では、重症化のリスクを回避できず、血管が詰まる前に冠動脈内部の状態を確認し、物理的に血管内の拡張を行う必要があることが多い疾患です。
当院では64列CTにより、冠動脈内部の状態を詳細に調べることができます。まったく症状の無い方で、突然死の可能性があることが判明し、発症することなく治療を受けることができた方も何人かおられました。
胸の痛みが気になる方はもちろん、息切れ、めまい、失神などでお困りの方、高血圧、糖尿病、高脂血症で治療中の方は、当院窓口までお気軽にお問い合わせ下さい。
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